ロゴ

写真01

理事長挨拶

 

会員のみなさま

代表理事
東京農業大学教授 浅野房世

 

 

 新年度が始まり、新しい職場や新しい部署で慣れない仕事に就かれた方も多いと思います。新年度からまもない2019年5月1日に、日本は新しい元号が始まりました。令和が表す「一人一人が明日への希望をもち、それぞれの花を咲かせることができる」という意味の時代が実現してほしいと思います。平成時代は1989年から30年間続きました。この時代のはじめに園芸療法が日本に紹介されました。今までの「眺めて癒される植物」から、「関ることによって癒される植物」へと、生活の中の植物の存在に大きなパラダイムシフトがもたらされました。

 

 人間の一代は25〜30年と言われますが、それから換算すると日本の園芸療法は平成を生き抜き、はや一世代を経たといえます。始めの10年間は、海外から多くの指導者が日本を訪れ、園芸療法の解説と指導に当たるとともに、日本からは多くの人が、園芸療法を学ぶためにイギリスやアメリカに留学しました。2001年には、日本園芸療法学会の前身である人間・植物関係学会がスタートして、園芸療法の研究領域が広がりました。教育現場としてはアメリカのシステムを導入した兵庫県立淡路景観園芸学校園芸療法課程が始まり、教育の魁となりました。続き2006年には東京農業大学がバイオセラピー学科を開講し、園芸療法学分野の研究に拍車をかけました。そして2008年に、当学会がスタートしました。組織は創設期、成長期、成熟期と発展します。日本園芸療法学会は、新しい元号とともに、社会で新しい果実を実らせる成熟期となりました。

 

 そのような時期を表し、本年は人間・植物関係学会設立20数年記念大会と日本園芸療法学会が合同大会として国際シンポジウムを開催することになりました。日本の園芸療法の創設期に多大な尽力をいただいたバージニア工科大学名誉教授のダイアン・レルフ女史が来日し、この30年を振り返る講演を計画しています。

 

 新しい時代に、個々の“らしさ”あふれる園芸療法の成熟期の良きスタートになってほしいと考えます。


以上