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理事長挨拶

 

新年のご挨拶

 

 2018年、明けましておめでとうございます。
 今年 一年が皆様にとって、良き一年であることをお祈りいたします。

 

  毎年、手抜きで作っていたおせち料理を、今年はまじめに作ってみることにしました。
というのは、持病がありながらも実母が新年に米寿を迎えました。母に尋ねることができる内に「育った家の味と料理法を書きとめて、次代に繋ぐ」のも私の役目かと、年末に天啓のようにひらめいたからです。

 

  期せずして友人から、金沢の料理用の金箔も送られてきました。
 黒豆はふっくらと煮て、庭の竹を切った器に入れて、最後に金箔をふりました。小布施の大栗を、重曹で何度も湯でこぼして、破れのない渋皮煮を完成させました。
 嫁入りの時に持参した有次の包丁を久しぶりに研ぎなおし「桂?き」をして、紅白なますを作りました。母がよく言っていました。「金時人参は、少しだけ白い大根に混ぜること。品よく、紅をさすように・・・」。
 柚子の中身をくりぬいて柚子釜を作り、中にはなますを入れ、上にいくらを飾りました。慈姑は芽を残して、八角に皮を?き、クチナシの実で色をつけました。小芋、棒ダラ、筍、しいたけ、人参は、「ふき寄せ」と呼ばれるように三ノ重に入れ、最後に銀杏を松葉にさして、散らしました。
 漆の重箱に、黒・黄・緑・茶・赤、色とりどりの植物の葉、根、種や実が入っています。出来上がった伝統的なおせち料理を眺めてみると、日本の豊かな食文化は、自然を大切にすること、自然に感謝すること、自然のエネルギーを体に取り込むことが、基本になっていると再認識しました。

 

  皆様の実践される園芸療法が、対象者の体に取り込まれ、新たなエネルギーに転換されることを、今年もお祈りしています。

 

新春の六甲山麓にて
2018年1月3日

日本園芸療法学会
代表理事 浅野 房世
(東京農業大学農学部教授)