石神裕美子

園芸療法士の活動

HOME > カテゴリー > 福祉 > 石神裕美子

さまざまな領域で活動する園芸療法士の声を紹介します。

今回は大阪にあるデイサービスセンターにて園芸療法を実践されている石神裕美子さんです。

石神裕美子

1970年生まれ。2001年NPO法人たかつき立ち上げと同時に、高齢者の介護予防のための通所施設「街かどデイハウス晴耕雨読舎」で園芸療法を開始。精神科デイケアで16年、社会福祉法人の園芸療法の導入から5年など、自施設以外の現場での実践も多数。高齢者の「Meaningful lifeの探求」を使命とし、園芸療法を活用している。

 

園芸療法士をめざしたきっかけ

主人と一緒に事業を立ち上げ高齢者の方々との自然の中で農園芸を中心とした介護予防の取り組みにチャレンジしていきました。農園芸の中にはたくさんの役割があって、そこで必要とされ、輝いていかれる利用者さんをたくさんみていくなかで「園芸療法」を好きになっていき、園芸療法士の資格を取得しました。自然や植物の生命の営みの中で私たちは生かされていて、そのエネルギーに触れることは、自分自身の生命も喜んでいるということを園芸療法を通じてたくさんの方と共有できたらと思っています。

園芸療法士の一日の仕事

あさからデイ(9:15~12:30)

ひるからデイ(14:00~17:15)

住宅街にあるデイサービスの中で、30坪のガーデンを園芸療法の現場としています。このガーデンで四季折々の植物を育て、自然の素材を活用したクラフトなどの活動を毎日実践しています。

ガーデンの植物の管理、植栽、プログラムの立案、実践を介護職員と協力して実践できるようにコーディネートしています。

園芸療法士の仕事のやりがい

楽しく、発見があり、一緒に喜べること。そんな毎日を植物や自然の営みと共に積み重ねていけることだと思います。 空が美しかったり、雨が降ったり、風が心地よかったり、芽が出たり、花が咲いたり、枯れたり、野菜の実りを喜んだり。その中で、目の前の利用者さんと一緒にその心の変化を感じ合えることが自然な形で生まれていくことが楽しいです。 法人のMissionである「Meaningful lifeの探求」とは、目の前の利用者さんひとりひとりが人生の最後まで有意義で豊かな時間を過ごせるように探し続けていくことです。園芸療法がその実現の一番の近道と信じてやれることが喜びです。

勤務先施設のHP https://npo-takatsuki.org/