さまざまな領域で活動する園芸療法士の声を紹介します。
今回は大阪のデイサービスセンターで園芸療法士として勤務している元 子怡さんです。
元 子怡
台湾台北市出身。国立嘉義大学園芸学科卒業。東京農業大学大学院バイオセラピー学専攻 修士課程修了後、大阪のデイサービスセンターへ園芸療法士として入社。
園芸療法士をめざしたきっかけ
語学研鑽を目的に来日した折に、園芸療法が東京農業大学で学べることを知りました。両親を思春期に喪い『花は人を癒す』という強い思いがあったために、この分野に引かれ、東京農業大学大学院入学。修士を修了しました。将来は台湾で園芸療法学の発展に努めたいと考えています。
園芸療法士の一日の仕事
8:30 施設到着 準備
9:30 利用者来所
10:00 今日の予定を伝える、体操
11:00 午前中の園芸活動時間(1時間)
12:00 昼ごはん
13:00 利用者休憩、午後の体操
14:00 午後の園芸活動時間(1時間)
15:20 おやつ
16:00 体操、振り返え
16:40 利用者帰宅
17:30 片付けおよび明日の準備
園芸療法士の仕事のやりがい
大阪にある晴耕雨読舎というデイハウス・デイサービスセンターにて園芸療法士として働いています。デイサービスの利用者には認知症の方が多いですが、播種、育苗、収穫を通して健康な自我が表出され、植物の成長による刺激が記憶や自己肯定感に効果をもたらしていると感じています。自宅に持ち帰る園芸作物が家族からの評価も引き上げ、園芸療法は当事者にとっても家族にも良いと考えています。人の喜びに携われることを、誇りに思います。
勤務先施設のHP http://npo-takatsuki.org/seikou-udoku/