園芸療法の導入を検討されておられるみなさまへ
古くは古代エジプト時代から始まっていたと言われる園芸療法は、19世紀には欧米の精神科領域で活用され、第二次世界大戦後には傷痍軍人への心と体のリハビリテーションとしても取り入れられました。日本では1990年の“花と緑の博覧会”以後、花と緑の文化が盛況となる事に照応して、学識者の研究が始まり、アメリカやイギリスの実践者が多数来日しました。植物を介在して行うケアやリハビリテーションあるいは職業訓練など、実例や実践方法を紹介して、日本の園芸療法は一躍脚光を浴びる事になりました。
一粒の種が毎年きれいな花を咲かせて、花園に育つまでには、場所・人・時間が必要です。園芸療法は、皆様の施設で“花と緑と癒しの文化”を育てることでもあります。施設での導入を検討されておられる皆様に、“よくある質問”を例にあげながら説明します。