園芸療法とは

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園芸療法ってなに?

園芸療法が本格的に日本に紹介されたのは、1990年初頭です。その後、30年が過ぎました。この間には、数多くの研究グループが結成され、医療・福祉関係の施設でも実践が始まり、大学や専門学校で園芸療法を学ぶ機会が創出されるなど、日本における園芸療法に大きな進展がみられました。
日本園芸療法学会では、園芸療法とその実践者である園芸療法士を次のように考えています。
園芸療法とは、「医療や福祉分野をはじめ、多様な領域で支援を必要とする人たち(療法的かかわりを要する人々)の幸福を、園芸を通して支援する活動」であり、園芸療法士とは、「これを実践するために欠かせない豊かな人間性と高度の知識・技術をもつ専門家」と定義しています。

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園芸療法のねらい

人は自然や動植物を好み、自然や植物とのかかわりの中でストレスが軽減すると考えられています。この考えはWilson(ハーバード大学教授)やKellert(イエール大学教授)によってバイオフィリア仮説として提唱されました。彼らが編者となってまとめたバイオフィリア仮説論文集(1993年)にはUlrich(テキサスA&M工科大学教授)をはじめとする著名な研究者による、裏付けとなる研究成果が紹介されています。
園芸療法の対象は、児童から成人・高齢者まで、疾患や障がいを問いません。近年は、認知症、うつ病、生活習慣病などの予防の観点から、未病の人も対象となります。
園芸療法は、自然や植物の心地よい刺激を活用したストレス軽減、植物を育てることや植物を用いた創造活動による意欲回復や生活改善を主なねらいとしています。植物を媒介とした活動は他者との共感を得やすいことから、社会的健康の増進をねらいとすることもあります。

園芸療法士のしごと

園芸療法士のしごと

園芸療法を実践するために欠かせない、豊かな人間性と高度の知識・技術をもつ専門家が園芸療法士です。

園芸療法士のしごと

園芸療法士のしごと

園芸療法士の仕事は綺麗な花を育てることや立派な野菜を作ることが目的ではなく、園芸療法の対象となる方の状態や目標に合わせ、植物のある環境や植物を育てるプロセスを使いこなすことです。

園芸療法士に求められる役割

園芸療法士に求められる役割

園芸療法士は植物のある環境がひとに与える影響や、植物を育てることから得られる効用を理解した上で、園芸療法を行う環境を整えたり、対象となる方の目標に応じたプログラム設定をしたりと、幅広い役割を担います。

園芸療法士が働いている場所

園芸療法士が働いている場所

園芸療法士が活躍するのは病院や福祉施設だけでなく、学校や高齢者向けの住宅や団地、公園などさまざまです。植物のある環境がひとの健康に役立つことに注目が集まっており、健康維持や病気の予防に向けた地域での取り組みにも園芸療法士の活躍の場が広がっています。

Intervewインタビュー

さまざまな領域で活動する園芸療法士の声を紹介!

植物を介して関わる場の豊かさに園芸療法の力を感じています。

剱持 卓也

介護老人保健施設勤務

剱持 卓也

インタビュー

チーム医療の一員として参加。植物の力を日々実感しています!

萩原 新

精神科病院勤務

萩原 新

インタビュー

野菜を育てる喜びを利用者様と共に感じ、植物に癒される毎日です。

元 子怡

デイサービスセンター勤務

元 子怡

インタビュー

高齢者施設で園芸療法士として働き初めて‘寄り添う’ことを考える。

永田 辰貴

介護付き老人ホーム勤務

永田 辰貴

インタビュー

公園を訪れる方々へ植物のもつ力を伝えていきたいです。

丸山 恵利加

公園管理・運営の財団勤務

丸山 恵利加

インタビュー

 
 

広がる、園芸療法士の活動

医療や福祉分野をはじめ、多様な領域で園芸療法士が活動しています。全国の園芸療法士の活動をご紹介します。