園芸療法士になるには

園芸療法士になるには

HOME > 園芸療法士になるには

資格認定制度

日本園芸療法学会では、園芸療法の質の向上と保証のために学会が認定する園芸療法士の資格制度を設けています。資格は「日本園芸療法学会認定 園芸療法士」と「日本園芸療法学会認定 上級園芸療法士」です。「日本園芸療法学会認定 園芸療法士」は園芸療法対象者のアセスメント、園芸療法目標設定、園芸療法プログラム実施に必要な知識・技能を有することを認めるものです。「日本園芸療法学会認定 上級園芸療法士」は「日本園芸療法学会認定 園芸療法士」の能力に加えて園芸療法実務や研究の経験を積み、園芸療法士を目指す人に対して園芸療法実習を指導する能力や研究発表に関する能力を認めるものです。どちらも、資格取得を希望する方々のために、毎年、資格審査が行われます。

2024年4月に資格認定制度が一部改正されました。四年制大学を卒業した一般の方々や園芸療法に関連する国家資格の取得者にも広く門を開けることになりました。

資格取得の流れ

「日本園芸療法学会認定 園芸療法士」の取得の流れ

  • 認定校

    ・現在は該当なし

  • 認定講座

    ・恵泉女学園大学
    ・千葉大学
    ・日本園芸療法研修会

  • その他特別校

    ・淡路景観園芸学校

一般四年制大学

園芸療法関連
国家資格取得者*1

・園芸療法関連実習
・園芸療法臨床実習*4

・園芸療法関連実習
・園芸療法臨床実習*4

園芸療法関連実習
250時間*2

一次筆記試験免除

一次筆記試験*5

臨床実習
事前講習会受講*3

園芸療法士補

・園芸療法臨床実習*4

二次試験*6

合格

日本園芸療法学会認定園芸療法士(5年ごとに資格更新)

(*1)関連国家資格とは下記資格(受験実施までに取得見込みも含む)
医師、看護師、作業療法士、理学療法士、言語聴覚士、介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士、公認心理師、臨床心理士、保育士、教育職員免許状

(*2)園芸療法関連実習とは自分自身の趣味の園芸ではなく他者と伴に他者のために園芸を実施することをいう。どこで・誰と・何時間の実習をしたか 要旨に記入する:実習活動記録を添付する必要がある。 合計250時間。
園芸療法臨床実習は対象者へのアセスメントのための試行的園芸療法・アセスメント・アセスメント後のプログラム計画・当日の準備・実施・片付け・振り返り・スーパーバーザーからの指導・フィードバックが含まれる。合計250時間。

(*3)臨床実習事前講習会とは、オンライン授業と高齢者施設で園芸療法を実施するための基礎知識を学び、各自が臨床実習を行う基礎を学ぶためのものである。説明Aに記載した園芸療法関連国家資格取得者は、臨床実習経験があるとみなしオンライン授業のみで【◆演習】を省略することができる。この場合の臨床実習時間は240時間【250時間―10時間(オンライン授業相当)を差し引いたもの】とする。
一次試験に合格した園芸療法関連国家資格取得者の場合は、オンライン授業終了とレポートの評価によって園芸療法士補となることができる。
◆オンライン授業
① 高齢者の特性・禁忌事項(1h+レポート1h)
② 園芸療法アセスメント:なぜ必要・アセスメントの実際 ICF(1h+レポート1h )
③ 園芸療法アセスメント:事例学習・ICFを使ってアセスメント(1h+レポート1h )
④ アセスメントに基づく目標設定・プログラム立案・記録の取り方・評価方法(1h+レポート1h )
◆演習
⑤ 高齢者施設でのアセスメントとプログラム立案(2回分)
⑥ 1回目:プログラム実施
⑦ 1回目:反省およびスーパーバイズ、評価、2回目プログラム修正 宿題レポート
⑧ 2回目:2回目プログラム実施・反省およびスーパーバイズ、評価
⑨ 小テスト ⇒ すべてのプログラム終了後レポート提出。
臨床実習事前講習会のすべてを受講したものは最終レポート提出後、その評価によって園芸療法士補となる。臨床実習事前講習会を修了した場合の臨床実習時間は220時間【250時間-30時間を差し引いたもの】である。
・演習は名古屋地域の高齢者で実施予定 詳細はHPに記載予定。
2日間:9時~17時。希望者は前日補講あり(別途徴収)
■費用
・臨床実習事前講習会の受講料は¥105,000
・オンライン講習会のみの場合は¥40,000
(別途受験料¥10,000は必要)

(*4)園芸療法臨床実習は上級園芸療法士の指導が原則である。あるいは各臨床現場で園芸療法に関係する国家資格保有者もしくは国家資格相当資格保有者(下記参照*)指導のもと、 安全な臨床実習の環境で実施することも可能とする。園芸療法の実践報告は当学会学 会誌第 11 巻記載の内容に準拠し受験必要書類とする。
(*園芸療法臨床実習の指導に関わる国家資格および相当資格者:
各種学会において臨床場面での園芸療法に関する口頭発表、論文発表を行い、かつ臨床場面に従事し、対象者の評価、介入、記録、評価を行っている現役者で、事前指導者打ち 合わせに参加したものに限る) 医師、看護師、作業療法士、理学療法士、言語聴覚士、介護福祉士、社会福祉士、精神保 健福祉士、公認心理師、臨床心理士、保育士、教育職員免許状)

(*5)一次試験は、学会入会時点で配布される最新の⽇本園芸療法学会選定⽤語集に基づき正誤問題方式で実施される。試験は、各分野の合計が60点以上であること。一般四年制大学枠・園芸療法関連国家資格取得者枠で受験するものは、一次試験合格後に臨床実習事前講習会に参加し、園芸療法士補になる。

(*6)二次試験は、提出された実践報告に基づく口頭試問を実施する。実習施設は受験生が自由に選び実施できる。実践報告のまとめ方・記載方法は学会誌11号およびオンライン講習会での内容を参考とする。

「日本園芸療法学会認定 上級園芸療法士」の取得の流れ

日本園芸療法学会認定
園芸療法士取得者

(5年ごとに資格更新)

認定 園芸療法士取得後

学会に継続3年以上所属
学会ポイント10以上(*1)

日本園芸療法学会認定
上級園芸療法士 認定試験

試験内容

面接試験

合格

日本園芸療法学会認定上級園芸療法士(5年ごとに資格更新)

(*1)学会ポイント10以上についての詳細は下記の表を参照してください。

組み合わせは自由ですが、(必須)とあるものは必須です。他学会における「発表」「論文」も認めます。また、論文および発表は、筆頭者のみポイントの対象となります。ポイントに関しては、それを証明するもの(参加証明、受講証明、論文コピー、抄録コピー等)を添付してください。

学会大会
  • 日本園芸療法学会大会への参加

    1ポイント(必須)

  • 人間・植物関係学会への参加

    1ポイント

発  表
  • 日本園芸療法学会または人間・植物関係学会大会での発表

    2ポイント(必須)

  • 園芸療法に関係する内容で他学会での発表

    1ポイント

  • その他の学会での発表

    0.5ポイント

論  文
  • 日本園芸療法学会誌または人間・植物関係学会雑誌の査読付き論文
    もしくは実践報告(査読なし)※2本まで投稿可(2本で日本園芸療法学会誌または人間・植物関係学会雑誌の査読付き論文と同等とみなす)

    2ポイント(必須)

    1ポイント

  • 他学会の査読付き論文(2本で日本園芸療法学会誌または人間・植物関係学会雑誌の査読付き論文と同等とみなす)

    1ポイント

※学会大会参加、発表については1回あたり、論文については1報あたりのポイント

日本園芸療法学会
資格認定試験に関する各団体園芸療法実習内容の基準

  • 1)園芸療法臨床実習の対象

    園芸療法実習の対象者は、健康上の理由や社会的理由により第三者の支援が必要、または有効となる人である。園芸療法実習では、対象者が毎回変わる単発的活動のみでなく、同じ対象者に対する継続的活動が中心であること。

  • 2)園芸療法実習の内容

    500時間の園芸療法実習は一定期間の同じ対象者に対する継続的活動を含めるものとし、“園芸療法関連実習”“園芸療法臨床実習”に分けられる。 園芸療法関連実習は、自分自身の趣味の園芸ではなく他者と伴に他者のために園芸を実施することをいう。園芸療法士が行う園芸療法の見学、これらに伴う実習の一般的手続き、実施準備、管理、学習や記録が含まれる。

    実習の一般的手続き:
    実習施設や対象者に関する学習、施設との打ち合わせ、実習関連書類の作成
    実施準備:
    園芸療法活動のための事前準備“スーパーバイザーとの打ち合わせ・対象者への理解(アセスメント)・プログラムの計画試行・材料資材購入・資料作成など”
    管理:
    園芸療法の場の整備・植物管理など
    学習・記録:
    園芸療法実施に関係する学習や日々のレポートなど。園芸療法見学実習や園芸療法に関する一日体験ボランティア活動も含むことができる。

    園芸療法臨床実習には、アセスメントのための試行的園芸療法、アセスメント後の園芸療法プログラム計画、当日の準備、実施、片づけ、振り返り(スーパーバイザーからの指導、フィードバック)、当日の活動記録作成が含まれる。

  • 3)園芸療法臨床実習の内訳

    園芸療法関連実習(実習の手続き・準備・管理・学習等)は、実習500時間のうち250時間まで含むことができる。
    園芸療法臨床実習(当日の準備・実施・片付け・ふりかえり等)は、実習500時間のうち250時間以上を占めなければならない。当日の活動記録作成やスーパーバイザーとのふりかえりはこれに含まれる。

    園芸療法関連実習および園芸療法臨床実習に関する記録などは保管し、学会から求められた場合はこれをすみやかに提出しなければならない。

    実習内訳表をPDFで確認する。

  • 4)その他

    1. 園芸療法実習の内訳に記載がない事項で、資格審査委員会が審議の必要性を認めた場合は適宜検討する。
    2. 本基準は2024年4月1日より適用する。

資格更新手続きについて

園芸療法士、上級園芸療法士は、5年ごとに資格更新を義務づけられています。
両資格を取得した会員は、取得後5年間ごとに継続教育(CDP)内容を事務局に提示し更新手続きをしなければなりません。学会参加(1ポイント)、学会で開催される講演会参加(大会ごとにポイントは異なる)はじめ、学会発表・投稿論文(受験ポイント算定評価 参照)などにより、合計6ポイント以上です。更新料(¥10,000)とともにポイント内容を事務局に提示ください(該当者は、毎年11月までに事務局から案内を送付します)。やむなく5年間で6ポイントを取得出来なかった場合は、事務局にお問い合わせください。

認定試験の概要

2024年4月、当学会ではより多くの人が園芸療法を学び資格取得ができるように一部、受験要件を見直しました。受験可能者は(a)「学会認定校や認定講座を修了した人」(b)「その他特別校を修了した人」(c)「一般の四年制大学卒業もしくは園芸療法関連国家資格を取得している人」です(詳細は「資格取得の流れ」を参照)。 受験者は、一次試験合格後に、臨床実習事前講習会を受講して「園芸療法士補」となり園芸療法臨床実習(250時間)を修了した人が二次試験(面接)となりますので、すべての資格を取得するために2年の時間を要します。

受験申し込みについて

1.(a)の受験者:学会認定校や認定講座を修了した人

出願は受験者個人ではなく、学会認定教育機関および学会認定教育講座からの一括申請となります。出願はご自身が終了した各教育機関・教育講座から簡易書留(レターパック)にて郵送ください。一次試験は免除され、二次試験(面接)試験となります。

提出書類 <東京農業大学・IWAD環境福祉専門学校での単位修得者>
  1. 受験申込書PDFWord

    ※出願後、メールでご連絡することがありますので、メールアドレスは必ず明記してください。(携帯のアドレスでも可ですが、パソコンからのメールを受け取れるようにしてください。)

  2. 受験資格証明書PDFWord
  3. 実習内容証明書PDFWord

 

<日本園芸療法研修会・園芸療法研究会西日本・千葉大学・恵泉女学園大学での認定講座修了者>
  1. 受験申込書PDFWord
  2. 座学時間修了証明書PDFWord
  3. 実習内容証明書PDFWord
  4. 注1.証明書類は所属・受講の教育機関・団体の証明印が必要です。
    注2.実習内容証明書は、各教育機関(あるいは教育講座)の代表者が責任をもって記述してください。不明点は証明者に連絡します。
    注3.入会申込書と出願書類は送付先が異なりますのでご注意ください。

2.(b)の受験者:その他特別校を修了した人

出願書類を資格審査委員会事務局へ簡易書留(またはレターパック)で郵送ください。 本出願者は園芸療法関連実習(250時間)と園芸療法臨床実習(250時間)が終了しているとみなしますので、一次試験と二次試験を同年に受験することが可能です。

提出書類
  1. 受験申込書PDFWord

    ※出願後、メールでご連絡することがありますので、メールアドレスは必ず明記してください。(携帯のアドレスでも可ですが、パソコンからのメールを受け取れるようにしてください。)

  2. 卒業証明書(4年制大学もしくは同等と認められるもの)
  3. 成績証明書(4年制大学もしくは同等と認められるもの)
  4. 実習内容証明書PDFWord

3.(c)の受験者:一般の四年制大学卒業もしくは園芸療法関連国家資格を取得している人

出願書類を資格審査委員会事務局へ簡易書留(またはレターパック)で郵送ください。 初年度には一次試験の受験をし、合格後に臨床実習事前講習会後に園芸療法臨床実習を行い、その後に二次試験となります。

①(c)の一次試験
提出書類
  1. 一次試験 受験申込書PDFWord
  2. 四年制大学卒業証明書or国家資格証明書の写し
  3. 成績証明書(四年制大学卒業証明書提出者のみ)
  4. 園芸療法関連実習 活動記録PDFWord
②(c)の二次試験
提出書類
  1. 二次試験 受験申込書PDFWord
  2. 臨床実習事前講習会修了証明書
  3. 臨床実習指導者の国家資格証明書(臨床実習指導者が上級園芸療法士ではない場合のみ)
  4. 園芸療法臨床実習 報告書
    ※当学会 学会誌 vol.11「園芸療法実践報告の書き方―学会誌への投稿の手引き」記載の内容に準拠し受験必要書類とする。
願書受付期間 2024年12月1日(日)〜2025年1月10日(金)必着
試験日および
実施場所
2025年2月23日(日)
午前:一次試験(筆記)
午後:二次試験(面接) 会場:名古屋駅周辺
※詳細は受験者へメールにてお知らせします。
願書郵送先 〒399-0212 長野県諏訪郡富士見町立沢2122-1
H&Lプランテーション
日本園芸療法学会資格審査事務局 担当 内田 宛
受験料 10,000円
(振込先は願書受理後、受験者にメールにてお知らせいたします。)
問合せ先 お問い合わせフォーム「認定試験・資格審査に関して」にご連絡ください。
出願後
  1. 書類審査の可否については願書確認後、資格審査事務局よりメールで通知いたします。受験資格に満たない場合は書類一式をお返しいたします。
  2. 受験料は1.のメール到着後1週間以内にメールに記載された振込先へお振込いただきますようお願いいたします。

実施する試験の種類
および受験資格

A 学会認定教育機関で所定の単位を取得し、かつ卒業後に園芸療法に関する就労経験が2000時間以上ある者。
出願は各教育機関・教育講座機関からの申請となります。
B 園芸療法士を取得後、継続して学会に3年以上所属し、以下のポイントの合計が10ポイント以上となるものは、上級園芸療法士の受験資格があります。
出願は個人での申請となります。
学会大会
  • 日本園芸療法学会大会への参加

    1ポイント(必須)

  • 人間・植物関係学会への参加

    1ポイント

発  表
  • 日本園芸療法学会または人間・植物関係学会大会での発表

    2ポイント(必須)

  • 園芸療法に関係する内容で他学会での発表

    1ポイント

  • その他の学会での発表

    0.5ポイント

論  文
  • 日本園芸療法学会誌または人間・植物関係学会雑誌の査読付き論文
    もしくは実践報告(査読なし)※2本まで投稿可(2本で日本園芸療法学会誌または人間・植物関係学会雑誌の査読付き論文と同等とみなす)

    2ポイント(必須)

    1ポイント

  • 他学会の査読付き論文(2本で日本園芸療法学会誌または人間・植物関係学会雑誌の査読付き論文と同等とみなす)

    1ポイント

組み合わせは自由ですが、(必須)とあるものは必須です。他学会における「発表」「論文」も認めます。また、論文および発表は、筆頭者のみポイントの対象となります。ポイントに関しては、それを証明するもの(参加証明、受講証明、論文コピー、抄録コピー等)を添付してください。

受験申し込みについて

【Aの場合の提出書類】

提出書類
  1. 受験申込書PDFWord

    ※出願後、メールでご連絡することがありますので、メールアドレスは必ず明記してください。(携帯のアドレスでも可ですが、パソコンからのメールを受け取れるようにしてください。)

  2. 成績証明書
  3. 受験資格証明書PDFWord
  4. 就労証明書PDFWord

【Bの場合の提出書類】

提出書類
  1. 受験申込書PDFWord

    ※出願後、メールでご連絡することがありますので、メールアドレスは必ず明記してください。(携帯のアドレスでも可ですが、パソコンからのメールを受け取れるようにしてください。)

  2. 成績証明書(4年制大学もしくは同等と認められるもの)
  3. ポイント内訳表PDFExcel

注1.証明書類は所属・受講の教育機関・団体の証明印が必要です。
注2.実習内容証明書は、各教育機関(あるいは教育講座)の代表者が責任をもって記述してください。不明点は証明者に連絡します。

【A・B共通】

願書受付期間 2024年12月1日(日)〜2025年1月10日(金)必着
試験日および
実施場所
2025年2月23日(日)午後より面接試験
会場:名古屋駅周辺
※詳細は受験者へメールにてお知らせします。
願書郵送先 〒399-0212 長野県諏訪郡富士見町立沢2122-1
H&Lプランテーション
日本園芸療法学会資格審査事務局 担当 内田 宛
(専門A受験は教育機関・講座からの一括出願、専門B受験は個人出願となります。)
受験料 20,000円
(振込先は願書受理後、受験者にメールにてお知らせいたします。)
問合せ先 お問い合わせフォーム「認定試験・資格審査に関して」にご連絡ください。
出願後
  1. 書類審査の可否については願書確認後、資格審査事務局よりメールで通知いたします。受験資格に満たない場合は書類一式をお返しいたします。
  2. 受験料は(1)のメール到着後1週間以内にメールに記載された振込先へお振込いただきますようお願いいたします。